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EEライトニング(マルサン 1/100 )

by 小山新一



(実機について)
 大戦中の直協機ウエストランド・ライサンダーや、戦後のジェット爆撃機EEキャンベラの設計者テディ・ペッターの手になる、ジェット戦闘機だ。ジェット・エンジン2基を上下に配置する野心的アレンジで抵抗減をはかり、マッハ2の最高速度を実現したが、燃料搭載量が少なく、航続性能が物足りなかった。強度上主翼下面への増槽タンクの取り付けは無理で、主翼上面に取り付けるという、これまた異例の配置となった。高性能も欠点も、エンジンの上下配置に根ざしたものと言わざるを得ない。
 このアレンジの優劣は、以後これを採用した機体が皆無であることから、自ずと明らかであろう。

機体右側面


(模型の制作 )
 念を押して付言すれば、タミヤの1/100ではなく、マルサンの1/100である。このシリーズは、単発の大戦機が50円であった当時、ジェット機は割高でF104J、F105Dなどと同じく80円であった(小型のジェットF86Fは50円)。

橋本喜久雄氏のイラストによるボックス


オリジナルのインスト


 全体形は悪くない。主翼はタミヤのと違い、主翼面積を大きくしていない、ストレートな後退翼を持つ前期型で、増槽はなく、アクセサリーは2本のミサイルのみだ。キャノピーの透明度が悪く、胴体との間に隙間ができるが、パテで隙間を埋め、コンパウンドで磨いておく。タミヤのキットに比べ優れている点は、機種のショック・コーンが正面からみてきちんと円になっている点(タミヤのはわずかに楕円形)。

タミヤのライトニングとのツーショット


 塗装は初期の全面銀にする。クレオスの缶スプレーを吹き、乾燥後翼上面の黒ラインを、油性の細書きペンで入れる。そして、デカールである。オリジナルのシート、黄ばみが皆無だったので、あるいはと思い熱湯につけてみる。何としばらくの放置ののち、スライドしたではないか。かくして、胴体と主翼合わせて6つの蛇の目と、垂直尾翼の3色旗が貼れたのである。50年も前のキットとして、これは奇跡といってもいいのであるまいか。
 ただ、残念ながら主翼下面のコードレターは、どうしてもスライドしなかった。思うに、コードレターの方は、透明部分が残っているので、ここの部分の糊が変質したのだろう。 

2 機体左側面


 もう一つ失敗を記しておく。機首にオモリを入れなかったため、地上姿勢で尻もちをつくことだ。タミヤのライトニングはオモリなしで良かったはずなのに。同じ機体のモデルながら、キットの肉厚分布が同じではない、このことによるミスであった。



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