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ITALA (今井科学/バンダイ 1/16)

by Flappingwing



ITALAについて:

 ITALAは20世紀前半に存在したイタリアの高級車メーカーです。
1900年代初頭のモータースポーツ勃興期に、北京-パリ間17,000Kmの大冒険レースや、第1回タルガ・フローリオなど数々の勝利を収めましたが、1930年代には活動を停止しています。



キットについて:
 1960年代に当時の今井科学から発売され、その後バンダイに金型が引き継がれて、1980年代頃までは販売されていたようです。開発当時のトレンドに沿ってモータライズキットとなっています。内容は、板バネを一枚ずつ重ねて組むリーフスプリング、エンジンブロックにモータを内蔵し、プロペラシャフト回転に連動してクーリングファンやプッシュロッドが作動、アイドリングと走行をレバーで切り替えられるなど、たいへん意欲的な設計となっています。筆者はネットオークションで途中まで作りかけのバンダイ版を入手し製作しました。



モデルについて:
 キットは、ボックスアートから”120HP“と呼ばれたモデルを元にしていると思われます。英国National Motor Museumのオンライン画像アーカイブで何枚かの実車画像が見つかります。画像解説によると1907年のCoppa della Velocitaで勝利した個体とのこと。またこの実車は、驚くべきことに今も走行可能な状態で保存されているようです(デモ走行している実車の動画がネット上で公開されています)。



製作上のポイント:
 キットを仮組みして実車を真横から撮影した画像と比べると、キットは車体後半が実車より間延びしてみえます。車体中央に単2電池2本を収容するためこういう設計になったのかもしれません。このようなレイアウトのモデルも存在したかもしれないので間違いとはいいきれませんが、今回は上記画像のプロポーションに近づけるため、シャシーフレームを真ん中で切断して2センチほど長さを詰め、車体後半の構造物も作り直しました(シートと燃料タンクはキットパーツを流用)。

実車では14,500ccという途方もない排気量の巨大なエンジンがエンジンルームいっぱいに詰まっています。キットのエンジンはだいぶ小ぶりですが、電動ギミックを活かしたかったのであえてそのままで製作(実車でも排気量7,000ccのモデルではこんな感じのエンジンです)。エンジンフードは、実車同様中央にヒンジを設けてバタフライ式に左右に開くように改修しました。

キットのクラッチ機構も活かしましたが、キットのままだと切替レバーがフロアの真ん中に突き出ていてみっともないので、延長ロッドを介して車体横のレバーから操作できるようにしました。



  プロポーション改修により単2電池2本を内蔵するスペースはなくなってしまったので、単4電池2本をシート下に詰め込んであります(電源が小さくなってパワーが限られ、アイドリングはするけど自走はできず・・・)

キットそのままではハンドルの位置が実車より低いので、ステアリングシャフトを真鍮パイプで延長。ウォームギヤで作動するキットのステアリング機構は活かしてあります。

リーフスプリングは実車の6枚重ねに対してキットでは3枚と簡略化されていますが、改修はせずキットのままにしています。



  車輪は木製スポーク基部の形状が実車より簡略化されているので、自作の3Dプリントパーツで置き換えました。

その他キットで再現されていない小物パーツも3Dプリンターで製作しました(あくまでほどほどに)。

車体前面のラジェータグリルは、キットでは「ITALA」のレタリングのプラパーツを埋め込んで表現するようになっていますが、実車同様前面に張ったメッシュにステンシル塗装しました。



  塗装は、Mrカラーのモンザレッド1色です。

以上、作っている間にいつの間にか改修範囲が広がりましたが、黎明期のレーサーぽい感じが出てお気に入りの完成品になりました。他メーカーからも同時代のレーサーがいくつか出ているようなので、手に入れて揃えてみたいと思っています。


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