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F-102 デルタダガー/F-106 デルタダート
(ハセガワ 1/72)

  by 加藤 寛之



 ハセガワ1/72のF-102デルタダガーは1969年夏頃の発売、F-106デルタダートは1969年冬頃に発売のようだ。2025年時点でF-102デルタダガーは生産していないが、F-106デルタダートは定番で販売している。



 両機共にハセガワが精力的に飛行機キットを発売していたころの作品。この2機は発売時期が接近しているにも関わらず、プラモデルとしての精度はF-106デルタダートの方が高い。この頃は、キットごとに品質が向上していた時代でもあるのだ。共に表面モールドは細い凸だが、パネルラインに適切な割愛があるので、ジェット機らしい平滑さをうまく表現している。



  ハセガワ作品とはいえ半世紀以上前のキットだから現代と同じ精度であるはずはなく、細かな段差調整やパーツ間の面の不一致、パーツ接着位置の曖昧さはあるし、長年の製造が要因であろう歪みも僅かにみられる。だが、それらは解消できるから、問題視しなくて良いと思う。ハセガワは発売後にも金型の小改修を行っているので、これらの製品も新発売の時点とは多少異なっているのかもしれない。たとえば今回作ったF-106デルタダートのキャノピーは、現行品は磨いてあるのか枠線はほぼ見えなくなっている。元は、どうやら頭上にワクがあるタイプのようだ。



  両機とも、コックピットは極めて簡素で、エアインテークやジェットパイプ周辺も単純なつくりになっている。組んでしまえばコックピットはほぼ見えないし、エアインテークの開口部も小さいから奥まで見えない。排気口も後部を見える側にして展示することもほぼないので、私にはこれで充分。むしろ、「すぐに組められてイイな」がホントの気持ちだ。
両機ともデルタ翼なので、胴体パーツの下面側が大きく開いている。ここにミサイル庫を組み込めば、胴体幅はしっかりと固まる。
キットはこの扉を開けてミサイルを組み込むことを標準にしているのだが、私は武装をつけたくない。そうなると長細い数枚の扉パーツがガタガタで、合わない。特にF-102デルタダガーは、どうしたらよいのか分からないくらいガタガタ。ではどうするのかといえば、何とかする、何とかするのだ。閉状態の一体パーツがあれば、どんなに良いことだろう。



 主翼パーツは上面重視の3パーツ構成で、胴体下面と左右主翼下面の中央部は一体になっている。主翼下面側はプラペーパーで高さ調整すればよい。上面後縁にはかるいヒケが生じているが、表面モールドはほぼないので平らに整形すればよい。
胴体と主翼は、時代を考えれば驚くべき精度で問題なく合う。すばらしい。
主脚は台座があってベチャっと接着する方式。プラモデル的な工夫で、誰にでも作れることが条件だった時代らしい。脚庫内の造作はないが、両機ともに大きなデルタ翼に隠れて主脚周辺はほぼ見えないのだから、私はこれでよいと思う。
塗装は、F-106デルタダートは現行品なのでキット指定のまま。F-102デルタダガーは現時点で製造しておらず、今回組んだ製品もいつ購入したものか思い出せなかった。デカールも黄変していた。そこで子供のころに実機を見たことがあるベトナム迷彩にすることに決め、ワールドホビーショップはせがわの店主に相談して、それらしいモノを調達した。要するに架空塗装である。 



 完成品を眺めてみると、表面の平滑さかいかにもジェット機で気持ちいい。凸モールドであることはまったく気にならない。一体成形のミサイル庫扉パーツを用意したくれたら本当にありがたいが、それはありえないことだろう。ハセガワには製造休止品が相当にあって、旧いものでも素晴らしいキットが山ほどある。定番にしなくてよいので再発売し、それなりの低価格で製品群を充実してくれたならば、ホントに嬉しい。デカールだって、以前のままで充分だ。もうだいぶ前のことだけれども、エアフィックスが怒涛の再生産をしたときに、モデラーは大喜びしたじゃないですか。


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