Home  >英海軍のワイルドキャット マートレットMk.Ⅴ/ワイルドキャットMk.Ⅴ (ハセガワ 1/72 F4F-4)、ワイルドキャットMk.Ⅵ(ソード 1/72 FM-2)>特集 世界の名機コレクションシリーズNo.11 グラマンF4ワイルドキャット>2025年9月号

世界の名機コレクションシリーズNo.11  グラマンF4ワイルドキャット

英海軍のワイルドキャット
マートレットMk.Ⅴ/ワイルドキャットMk.Ⅴ
(ハセガワ 1/72 F4F-4)
ワイルドキャットMk.Ⅵ(ソード 1/72 FM-2)

by 平針みなみ HIRABARI Minami

英海軍ではグラマンF4Fワイルドキャットを、マートレットという名称で装備・運用していました。この中にはベルギーやフランス、ギリシアが発注した機体を発注元に輸送中、それらの国がドイツに侵攻されたためイギリスが引き取ったものも含まれていて、なかなか複雑なものになっています。今回はマートレットからワイルドキャットに改称されたMk.Ⅴとそれに続くMk.Ⅵを作ってみました。

グラマンがF6Fの量産に集中するため、F4F(TBFも)の生産がゼネラルモータース(イースタン・エアクラフト・ディヴィジョン)に移され、F4F-4から主翼の外側の銃を外したFM-1と、エンジンを強化し垂直尾翼を高くしたFM-2が生産されました。英海軍ではFM-1をマートレットMk.Ⅴとして配備。その後、1944年1月にアメリカから供給された機体にはアメリカ名を残すことが決定され、マートレットMk.ⅤはワイルドキャットMk.Ⅴと改称されました。

(注意:Wikipedia日本語版では、マートレットMk.Ⅴは「ワイルドキャットMk.Ⅳに改称」としています。また、別の項ではご丁寧に「番号が変わっているため注意が必要である」とも書いています。なお、Wikipedia英語版ではこのようなことは書いてありません。「マートレットMk.ⅤがワイルドキャットMk.Ⅴに改称」としています。)

その後のFM-2は当初からワイルドキャットMk.Ⅵとなっています。


ワイルドキャット Mk.Ⅴ


ハセガワからはマートレットMk. VやFM-1のキットが出ていて、私もいくつか持っているのですが、それらを収納してある段ボール箱が見つからなかったため、手近なところにあったハセガワ 1/72 F4F-4のキットから改造しました。ただ、組立説明書とデカールはキットとは別に保管してあったので、そちらは出してきました。

ハセガワのFM-1あるいはマートレットMk.Ⅴのキットが、主翼上下の機銃のアクセスパネル、空薬莢排出口などの変更をどれだけ再現しているのか、現物が出てこないのでわかりませんが。ハセガワのマートレットMk.Ⅴのキットの組み立て説明書には、左翼前縁から飛び出しているピトー管を切除することと、一番外側の銃口の穴をうめるようにとの指示がありました。

F4F-4のキットをFM-1/マートレットMk.Ⅴ・ワイルドキャットMk.Ⅴとするためには、銃口を埋めるだけでなく、主翼上下の機銃アクセスパネルの変更や空薬莢排出口の処理をする必要があります。
(参考:次の写真はタミヤの1/48のF4F-4とFM-1の主翼パーツを比較したもの。写真は2枚とも上がF4F-4で下がFM-1のもの。)





 ハセガワのマートレットMk. Vのキットのデカールは2種が用意されていて、どちらもエクストラダークシーグレー/ダークスレートグレー/スカイの迷彩のものです。1機目は第846飛行隊の「白F(JV579)」で、タミヤの1/48のキットの箱絵・デカールになっている機体と同一のものです。2機目は第861飛行隊の「白P(JV406)」で、今回はこの機体の塗装・マークにしました。 


 ハセガワのキットを作ってみると、F4Fの形状をよく再現していると感じました。
この機体のバックミラーがどうなっていたのか不明ですが、タミヤ1/48と同様の四角いタイプと想定して、プラ板を長方形にカットして接着しました。バックミラーの支柱は省略しています。

 プロペラブレードのカフスのコーションは、タミヤ 1/72 P-47Dレイザーバックのデカールを利用しました。

ワイルドキャット Mk.Ⅵ


ソード 1/72 FM-2 のキットも出してきて作ってみました。
 こちらはパーツ同士を接着するだけでも、すり合わせ、削り合わせをきちんとしておかないといけないので、ハセガワのキットのようにスイスイとは組み立てられません。


   このキットのデカールは、米海兵隊、米海軍、英海軍それぞれ1機ずつが用意されています。英海軍のものはエクストラダークシーグレー/ダークスレートグレー/スカイの迷彩の「J◎F JV699」で、当初はこのデカールの機体を作ろうと途中まで塗装を進めていたのですが、ハセガワで作ったMk.Ⅴとあまり代わり映えしないので、急遽全面シーブルー塗装に変更しました。コードレターは「B◎1c」とし、国籍マークと「ROYAL NAVY」の文字はエアロマスターデカール 72-009 US A/C in FAA Serviceから適当に選び、コードレター等はジャンクデカールの中から使えそうなものを切り貼りして再現しました。ただ、「ROYAL NAVY」の文字の下にくるシリアルナンバーの「JV884」が保留となっています。胴体の国籍マークを破いてしまったので、ハセガワのキットのデカールを貼ったのですが、黄ばんでいて前後のコードと白さが違いすぎてしまったので、グンゼ・エレールのフランス戦車の中隊マークの白円デカールを上から貼りました。サイズが少し大きかったようです。カウリング前面、横の「C」と下の「884」もグンゼ・エレールの戦車の数字デカールです。「C」は「0」をカットして使っています。実際はフォントが違うのですが。
 白帯の幅は、主翼が28インチ、水平尾翼・垂直尾翼が18インチと書かれている資料があったので、そのように塗っています。
 実機写真によるとバックミラーは丸いタイプが付いていますので、タミヤのP-47Dレイザーバックのキットのものから支柱部分を適当にカットして流用しました。
 キットのスピンナーを接着したら長すぎたようなので、少し短くしました。
 写真ではプロペラブレードのマークははっきりしませんが、カーチス・エレクトリックのマークを貼っています。これはアカデミー 1/72 P-47Dレイザーバックのデカールを利用しました。


 マートレットMk.Ⅴ/ワイルドキャットMk.Ⅴ(FM-1)とワイルドキャットMk.Ⅵ(FM-2)は、ぱっと見、よく似ていますが、見た目だけでもけっこう違いがありました。エンジン、エンジンカウリングの形状、プロペラ、カウリング前面リップのインテークの有無、カウルフラップの枚数、エンジン排気口の位置、主翼下面のオイルクーラーの有無、胴体下面の窓の有無、垂直尾翼の高さなどなど。 



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