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特集 サイエンスワールド

モササウルス(BANDAI SPIRITS 1/32)

by 平針みなみ HIRABARI Minami


中生代の海棲爬虫類の3大グループというと、魚竜類、首長竜類、モササウルス類(海トカゲ)が挙げられますが、モササウルス類は後発グループで、白亜紀後期に繁栄しました。日本でもいくつも化石が発見されています。そのモササウルス類のラスボスともいえる存在がモササウルスで、NHKの番組や映画ジュラシック・ワールドなどで取り上げられ人気を博してきています。プラモデルでもBANDAI SPIRITSからは、今回取り上げたImaginary Skeletonシリーズのほかにプラノサウルスのシリーズからも出ています。

 モササウルスが生きていた時代は、白亜紀最末期のマーストリヒチアン(約7210万前~6600万年前)で、ティラノサウルスやトリケラトプスと同じ時期です。

 なお、マーストリヒチアン(あるいはマーストリヒト期)という名称は、その時期の化石(モササウルスを含む)が大量に発見されたオランダのマース川沿いの河港都市マーストリヒトに由来しています。このマーストリヒトは、オランダで最も古い町と呼ばれ、その名はラテン語の「マース川の渡河地点」によるといわれています。また、1990年代の欧州連合の創設を定めたマーストリヒト条約というのがありましたが、これは調印地のマーストリヒトにちなんだものです。

 モササウルスは1764年に発見され、「マーストリヒトの大型動物化石」とか「マーストリヒトの大怪獣」などとも呼ばれる存在でした。「モササウルス」という学名は「マース川のトカゲ」という意味です。


  BANDAI SPIRITSのモササウルス 1/32 は、Imaginary Skeletonシリーズのティラノサウルス、トリケラトプスに続く第3弾として2023年8月に発売されました。このシリーズで恐竜以外は初のキット化となります。モササウルスにはいくつかの種がありますが、学名モササウルス・ホフマニをモデル化していると思われます。
 キットはスナップタイトで、組立説明書のとおり順に組んでいけば、短時間で全長350ミリのりっぱなモササウルスの骨格模型が完成します。ただ、パーツの合わせ目が目立ちそうなところには、密着するように接着剤を使っています。
 塗装は化石の写真を参考に、サンド系のカラーをベースに適当なカラーを上塗りしています。
 キットの付属台座については「アンモナイトやルディスト類など海洋生物を忠実に再現した台座が付属。」と書かれています。この「ルディスト類」というあまり聞いたことのない生物は、「厚歯二枚貝」という貝の仲間で、やはり白亜紀末に絶滅しています。写真のモササウルスの左前肢の下に群集しているのがそれです。海底で生活していた固着性の底生動物で、二枚貝の右殻が湯飲み茶碗のように大きく、左殻が薄い板状になっていて、蓋つき湯飲み茶わんともいえるような形状をしています。これが大繁栄して礁を形成したりしていたそうです。







  海底にウミガメの骨格モデルを置いてみました。スタジオソータが出した軟質プラのカプセルトイのアーケロン骨格(博物モデリング倶楽部・弐)で1/35です。





アーケロンは中生代白亜紀カンパニアン(マーストリヒチアンの前)に生息していたので、モササウルスとは少し時代が違います。ただ、アーケロンと同時代にいたモササウルス類等に襲われていたと思われる咬痕や欠損のみられる化石があるそうです。
モササウルスとアーケロン、スケールはそれぞれ1/32と1/35ですが、生物なので個体差の範囲だと思います。

 アーケロンといえば私たちの世代ですと、映画「恐竜100万年」(1966年 日本での公開は1967年2月21日)に登場したことで、ラクエル・ウェルチやアロサウルスとともに印象に残っている存在です。映画でのアーケロンはかなり大きかった印象があるのですが、ネットで見つけた映画のリーフレットに「●アルケロン(巨大な海がめ ・身長15メートル以上 ・重さ10トン ・気の荒い肉食海竜がめ)」とありました。実物は全長4メートル、体重は2トンほどと推定されているようなので、映画出演にあたりかなり巨大化したようです。 


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