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 (Photo) VL MyrskyⅡ

by  コルディッツ
博物館実機写真

 フィンランドは第二次世界大戦中の国難を世界中から軍用機を集めて凌ぎましたが、唯一国産開発で実戦に間に合ったのが、VL(国立航空機工廠)のミルスキーⅡです。スウェーデンが脱法コピー生産した1,065hpのP&Wツインワスプ14気筒星型エンジンを装着して、プロペラの回転面を通して銃撃するブローニング12.7mm機関銃4挺を装備します。なおMyrskyは嵐の意味です。
 最初のミルスキー戦闘機の原型機2機(MY-1とMY-2)は1942年に初飛行しましたが、構造上の欠陥があり、縦安定性は悪く、降着装置は強度不足、ベニヤ板外皮の主翼は脆く、再設計を余儀なくされました。改良型はミルスキーⅡの名称で1944年に47機(46機説もあります)が生産されましたが、製作当初の目的だった対ソ戦は休戦していて、国内からドイツ軍を駆逐する「ラップランド戦争」が初陣になりました。
 2018年7月にフィンランド空軍博物館(ティカコスキ)で、レストアの始まったミルスキーⅡを拝観しました。今年再拝観の機会がありましたので、レストアの進捗をご報告致します。
※ 本稿は博物館の標示、「第二次大戦戦闘機」(鶴書房)、「航空機 第二次大戦Ⅰ」(小学館)、「北欧空戦史」(朝日ソノラマ)を参照しました。

 VL Myrsky Ⅱ  MY-14 2018年7月撮影
 フィンランド航空博物館(ティッカコスキ)にて

 この時は胴体の鋼管骨組が修復され、エンジンが装着、脱出用スキー板等が搭載された状況でした。

 2025年7月撮影


 ミルスキーⅡの胴体は鋼管骨組で、前半は金属製、後半は木製外皮です。


  胴体の右側にミルスキーⅡの主翼が展示されています。


 主翼は木製ベニア板で、主脚は内側引込式。
 主翼の左に見える機体はフム戦闘機です。




 フォッカーD21とMe109G6の間にミルスキーⅡとフムが詰め込まれたような感じで、博物館が一気に狭くなったような気がしました。

 VL Myrsky 2025年7月撮影
 フィンランド航空博物館(ヴァンター)にて


 軌を一にしたのか、ヴァンター空港近くのフィンランド航空博物館でも、ミルスキーの主翼構造と降着装置が展示されていました。


 ラップランド戦争には航続距離の短いMe109Gの投入は見送られ、ミルスキーⅡが投入されました。速度が遅く(530km/h)、操縦士に人気がなかったそうです。


 今回ヘルシンキまでは行きが日本航空、帰りがフィンネアーとなりました。以前はシベリア上空が開放されていたので、ヘルシンキは西欧で東京に一番近い都市でした。 現在JALのヘルシンキ航路は、北極に入ってカナダ沿岸を東行、グリーンランドを横断、ノルウェーからフィンランドへのコースで、かなり遠距離になっています。そのせいか2018年当時の機体はB787だったのに、B777になっていました。AYはAB350のままですが、私が初めてヘルシンキまで飛行した時と同じ北極点通過ルート。少し感激です。写真の北極点通過証明証も配布されました。
 シベリア・ルート閉鎖はまだ続きそうですので、ヨーロッパへは北極点通過のフィンネアー利用がお勧めです。ただし窓側席のアサインをお忘れなく。忘れた私は3×3×3の一列9席の真ん中のE席になってしまい…




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