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Home > 経国 (正徳福 1/48)> 飛行機プラモデル製作>2025年10月号
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経国は、ロッキードの支援を受けて台湾が独自開発した戦闘機。日本のF-2がそれに近い考え方なので、F-2がF-16にソックリなように、経国もF-16によく似ている。外観の大きな違いは、F-16が単発、経国が双発なこと。エンジンが小さくなるし、エアインテークが胴体下面から主翼下面側に移っているので、胴体の側面形は薄くなっている。平面形は双発だから特に後部胴体が異なるのは当然として、主翼の平面形もF-2似になっている。だから、ちょっと言いすぎかもしれないが、形はF-2の双発版、といった方が近いと思う。
今回作ってみたのは、正徳福の1/48経国で複座型。行きつけのワールドホビーショップはせがわにあった放出品で、特価1000円だったと思う。経国は気になる飛行機だったし、パーツをみるとややダルいとはいえ、まあ大丈夫の範囲。「どんなものかなァ…」「何で放出したのかなァ…」とは思ったが、1/48で1000円ならばお買い得なので購入した。
購入からしばらくして、作り始めた。パーツ割は単純。精度は低いが、簡単に組めそうだ。 |

最初にバリを取る。前部胴体左右にヒケの窪みがあるので、パテで埋めておく。主翼下面は波打っているので、パイロン取り付け穴を埋めるついでに削って均しておく。胴体後部下面にスタンド取り付け穴があったので、プラ板を貼ってOKとする。整形していないが、下面の後方なんて見えないから大丈夫。
組み立ては、コックピットからスタート。複座型の床板は1枚、背面に穴が開いた座席と簡単な計器盤、右手側の操縦スティックが全パーツ。簡単でいいや。…と思ったら、床板の接着台座はなく、位置指定もない。完全に作者にお任せだ。で、テキトウに接着する。これで上下分割の胴体を接着できる。
キットの胴体は、ストレーキ下面の勘合がテキトウに作ってある。私もテキトウに整形する。機首のレドームは、断面形や下がり方とかの形が実機と違う、相当に違う。どうするか?そのまま作る。胴体側面の見え方もナンだか太めだが、もちろんそのまま作る。
下面にあるエアインテークのパーツは、すぐそこで壁がある。中を作らなくていいので楽、と考える。機体側との面は、もちろん合わない。これは折込済みだから、大胆に削って切って収めれば大丈夫。多少はパテも要る程度で、それなりに整形できる。
垂直尾翼は補助板が邪魔で隙間が生じるので切り落とし、イモ付けにする。主翼も同じ理由でイモ付けにする。「あれ?」とここでやっと気付く。主翼平面形が違うぞ。経国はF-2みたいに後縁に前進角があるはずだが、キットはF-16みたいに真っ直ぐなのだ。胴体の背中の感じも違う…。ウ~~ん、どうやらF-16の胴体を新造して経国っぽくした製品だと判断した。側面の形の違いはプラモデルで気付きにくいとしても、主翼平面形はちょっとなァ。
でも、作る。こんな珍キットを作る機会はそうないので、面白い(と、考える)。
こうなると、脚類の造形がダルいとか、主脚柱をちょっとハの字形に固定しようとか、タイヤに大きなヒケがあったとか、排気口の造形が実機と全然違うとかは、大した問題ではない。キャノピーとか、小パーツとか、これは接着できればOKだ。主翼下面の武装類キットはいろいろとキットに付いていたが、私の好みで装着していない。
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塗装図がないのは困った。キットの箱の裏面にあるプラモ完成品が塗装案内なのかも知れないが、これが色も塗り方も雑誌写真と違う。そこで、テキトウに塗る。色は塗料瓶のフタの色で選んだのだが、塗ってみたら全然印象とズレていた。もちろん、OKとした。デカールも他キットの余りを混ぜてテキトウに貼ってOK。他人が作ったプラモデルを気にしてくれる人口はごく少数だから、これで大丈夫。
無事に完成。形が疑問なうえに、出来てみたら何となく大きい。カンタンに寸法を測ってみたら、どうやら約1/40スケール。このくらい実機とズレていると、むしろ愉快な感じだ。珍キットマニアは、入手しておくことをオススメしたい。
最後に思うことは、キットが放出された理由。その方は経国の形や大きさを知っていたのかもしれない。知らずに買ったのが私、ということだ。 |
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