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ルーマニア空軍のBf109E-3 (タミヤ 1/72)
by 平針みなみ HIRABARI Minami
ルーマニア王立空軍Aeronautica Regală Românăは、1939年12月に50機のBf109Eを発注し、1940年春に最初の11機が到着、残りの39機は翌年に。それらをもって新たに第7戦闘航空群が設置されました。ルーマニアは枢軸国として参戦。ドイツとともにソ連に侵攻しましたが、機体の損失も増え、1942年はじめに15機のBf109E-7を取得しました。その後、1943年3月にはBf109Gを導入していま。
ルーマニア空軍のBf109Eは、機番の数字が胴体側面に黄色で大きく記入されています。1~50がE-3で、51~65がE-7ということでしょうか。E-7といってもE-3、E-4の改修機だそうで、E-3と同様の風防の機体が目につきます。見た目だけではどちらなのか区別がつかないケースがあります。
今回は2機のE-3で、ラウンデルとミハイ十字という2種の国籍マークの機体を並べてみました。
タミヤのキットについては、とくに書くことはありませんので、塗装とマーキングについて以下に記します。
ラウンデルの「黄5」
ルーマニアの国籍マークの内側から青、黄、赤という3色のラウンデルは、1915年から1941年5月まで使われていました。(1913年~1915年のラウンデルは青と黄が逆になっています。)
ラウンデルの直径は1000mm(機体によって900、800、700mmなどもある)。ラウンデルの黄色と赤色のリングの幅は同じで、中央の青い円の大きさが違うものが3種類ありました。青い円の直径が黄・赤のリング幅と同じもの、直径がリング幅の1.5倍のもの、2倍のものの3通りで、通常のものは1.5倍のものだそうです。
なお、ルーマニアは1944年8月下旬、連合国に降伏しドイツに宣戦を布告。1944年9月1日に国籍マークがミハイ十字からラウンデルに戻っています。
塗装は上側面がRLM71ダークグリーン、下面はRLM65ライトブルー。
ラウンデルおよびラダーの国旗の3色の近似カラーとして、次のようなFSナンバーが挙げられています。クレオスのMr.カラーにもあります。
青:FS35044(FS15044=C326サンダーバーズ)、FS15050(=C328ブルーエンジェルス)
黄:FS13538(=C329ブルーエンジェルス)
赤:FS31136(=C327サンダーバーズ)
機首はスピンナーも含め黄色。
「5」には主翼上下と胴体後部に黄色の帯が有ります。RBプロダクションのデカールの「黄8」の塗装解説によると、その幅は250mmとのこと。
某基地で撮影された機体の写真を見ると、黄色の帯が有るものと無いものが混在していて、「35」「36」「30」には無く、「8」「5」には有ります。
主翼のラウンデルの位置が左右で異なっています。敵の照準を狂わせるため、ポーランド機の国籍マークの配置を参考にしたらしいです。主翼上面が写っている写真を見る限りでは、左翼のラウンデルが翼端寄りで、右翼は中央寄りであることが多かったですが、例外もあり「31」は右翼のラウンデルが翼端寄りで左翼は中央寄りです。
ミハイ十字の「黄9」
第7戦闘航空群第57戦闘飛行隊 イオアン・ディ・チェザレ中尉の乗機。
この機体は、1942年11月、ソ連軍の攻勢による撤退中にスターリングラードのカルポフカで失われたとのこと。
実機の写真をみると、ウインドスクリーンに防弾ガラスが付いているものとないものとがありました。どちらの写真にも地上撃破5機の白いマークは描かれていますが、防弾ガラスのない方は撃墜マークの有無は確認できません。撃墜マークが記入されている機体ということで、ウインドスクリーンに防弾ガラスを付けることにしましたが、タミヤのE-3のキットにはそのパーツが付いていないので、タミヤのE-4/7のキットの透明備品から流用しました。パイロットの頭部の防弾板も取り付けています。
デカールはライジングデカールRD 72-017 Rumanian Emilsを使いました。
左側面のマークを機首から見ていくと、
機首の白文字 “Hai Fetiţo” は、「さあ行け、お嬢ちゃん」という意味だそうです。
この“Fetiţo”「フェティツォ」は、競走馬の牝馬の名前で、パイロットのイオアン・ディ・チェザレは熱狂的な競馬愛好家であるとのこと。
少し斜めになっている5本の白いバーは、撃墜マークではなく地上撃破マーク。
地上撃破マークの後方にあるのは、パイロットの名前、Ioan Di Cesareの頭文字IDCを重ねたもの。他機にも同じようなマークが記入された機体があります。
尾部の黄帯の前のアヒルのマークは、第7戦闘航空群のマークのようで、少し違う2種類があるようです。目が大きいのと目が細いのと。目が大きい方は帽子も大きく、帽子のてっぺんから「く」の字状のものがのびています。実機の写真を見てもどっちが描かれているのか判りにくいですし、1/72ではデカールも小さいのであまり気にしないようにしましょう。
スペシャルホビーからは1/72の“Bf109E Slovak and Rumanian Aces”のキットが出ていています。持っていないのでネットで見た限りですが、ルーマニア機としては、この「9」と「64」がデカールに選ばれていて、こちらの「アヒル」のマークは目が細くなっていますが、目の大きいものも別シートが用意されていて、それを貼るような指示になっています。
撃墜マークは、ドイツ機と同じような垂直尾翼にある2本の白いバーです。
ラダーはルーマニアの国旗にちなんだ3色で、前から青、黄、赤に塗られています。
国籍マークと機番を除くマーク類で右側にもあるのは、機首の“Hai Fetiţo”とアヒルのマーク。
胴体側面の地上撃破マークが主翼上面に反射している写真があるので、あまりつや消しにはしないようにということで、半光沢でオーバーコートしました。
最後に「9」の右翼下面の国籍マークの問題。ラウンデルと十字とが重なっているように見える写真があって、その解釈もスペシャルホビー、ライジングデカールで異なっています。MMPブックスの“ROMANIAN FIGHTER COLOURS 1941-1945”ではラウンデルは無視しています。時期による違い、塗り直しもあると思いますので、今回はこの本の塗装図のようにラウンデルは無視しました。上で言及した写真は、この本に載っています。
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