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J-10(トランペッター 1/72)
by
加藤 寛之
J-10と書いたが、キットには「中国新型戦闘機」とだけある。キットはJ-10の初期のもので、その後の実機の生産型は機首下面の吸気口が変更され、垂直尾翼先端の形が変わっている。センサー類もいろいろ付加されている。
このキットはトランペッター初期の粗末な製品からは抜け出たころのもので、普通の飛行機プラモデルになっている。ありゃ、と思うところは少なかった。
組み立てはコックピットから。バスタブ型のパーツに、簡単なイスと正面計器盤にちょっとのパーツでオシマイ。精密感を求めるモデラーには不満だろうが、私には充分。これと前脚庫パーツを胴体に組み込めば、これで左右胴体を接着できる。胴体は下面の穴が大きいので、歪まないように注意する。フィンと一体成形の後部下面パーツを接着すれば、ヘナヘナの胴体はだいぶしっかりする。排気口は後から接着できるから、組み図にとらわれなくてよい。筒抜けを塞ぐパーツはだいぶ疑問だが、覗き込まなければよい。脚も後から接着できるから、気にしないで組み進める。
組み図では最終段階になる機首レドームのパーツは、ここで胴体と接着したほうがよさそうだ。錘を入れるとは書いてないが、私は念のために入れておいた。
主翼は、下面が左右と胴体も一体のパーツ、それに左右の上面パーツを載せる一般的な分割だから、ペタット接着すればよい。私は下面の懸架パーツを付けないので、取り付け穴は熱で伸ばしたランナーを詰めて埋めた。
組み図はさらにエルロンとフラップを取り付ける手順だが、そうするとフラップ部分で胴体との間の整形が出来ない。私は接着したフラップを取り外して整形するという、二度手間になった。主翼と別パーツのエルロンとフラップは、ピシャッとは付かない。ジェット機らしい平滑感のために、上面側で合わせて接着後に平らに削った。表面モールドはないので、気楽に削ればよい。下面は見えないので無視だが、まあ大丈夫。
主翼と胴体の接着では、胴体幅の調整はヤメて、手で押さえるだけで接着してしまった。上面側胴体との面の繋がりはまあまあOK。ゴシゴス削る程度でOKとした。スジ彫りが多少消えるが、元が深いので位置が分からなくなることはない。消えたところは、ちょっと線を付ければ目立たない。
主脚庫間を埋める下面パーツは、接着に多少の調整をしたが、このあたりは組み方の影響もあるだろうから、なんともいえない。
機首下面の吸気口だが奥にはフタがあって、中は見えなくて簡単。胴体側に付くパーツの側面が露出するので、ここは胴体との接着前に整形したほうがよい。
前翼は左右をそろえることに注意するだけで大丈夫。
キャノピーは内面にパーツを接着することになっているが、閉状態にするならばそのパーツの左右を少し切り落として胴体側に接着した方が安心だ。
塗装は指示にそってみた。細部の塗装はほぼ記載がないから、テキトウに塗る。コックピット内部は明るめの青とあるが、これは私の好みで暗くした。デカールは主要なものだけ(たぶん)が用意してある。
完成。キット化した時期のためだろうが、外観はとてもスッキリしている。多少思うことはあるが、充分によく出来ていると思う。
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