<フィギュア製作>
バンダイの色ぷらは本当に細かい。
ただ組み上げてすみ入れをするだけで完成(綿密には違いますが…)に近い形になります。
今回はマルケン塗りを試してみました。
ホワイトサフを吹き付けた後、アクリル系の塗料をしゃぶしゃぶにして塗っていく、特殊な塗装法です。
マルケン氏が始めた塗装法ですが、私自ら教えてもらった塗装法ですので、最近のフィギュアの塗装はマルケン塗りにしています。
特に砂漠などの乾いた表現をするのにはマルケン塗りは適していて、今回も何のためらいもなくマルケン塗りを選択しました。
マルケン塗りは彫刻が命ですので、服のしわなどをデザインナイフでかなり掘り込んでいます。
またここでもエナメル塗料に泣かされました。
フィギュアの最終段階のすみ入れで、ポロリと…。
これもまた修復しながらの作業です。
<グランドワーク>
砂漠といってもいろいろあります。
砂山、波型の砂丘など、表現法はいろいろですが、今回は地面が赤く見える砂漠を表現してみました。
砂地でありながらごつごつした岩のある砂漠です。
ブリーフィングという設定もあり、まさか砂漠の真ん中でブリーフィングを行うとは思えませんので、オアシスの近い、雑草もある場所という設定です。
仮に設置してみると、車体が大きいためベースが34㎝×37㎝という大きさになりました。
ドフィックスをまんべんなく塗り、石膏を茶こしで振りかけて、ざらざらした地面の質感を表現してます。
それだけでは間延びしてしまうため、岩に見立てた石膏を砕いたものと雑草を自然に見えるように配置してみました。 |
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<ディオラマ設定>
キットにはテーブルなどのストラクチャーがあるので、使わない手はありません。それでもキットのものだけではブリーフィングしている雰囲気が出なかったため、デッドストックから小物をチョイスしてみました。
砂漠の日光の中でのブリーフィングですからテントなどもあった方がよいと思い、キットのデッキカバーを改造してテントに仕立て上げました。
このテントのおかげで間延びしていた空間が引き締まったと思います。
トラックのデッキには何を乗せるか悩みましたが、後方から前線へ補給品を運搬する途中という設定にし、タミヤの現用車両積載セットなどからそれらしいものを選択して配置してみました。
配置も実際に置くとしたらどこに置くか。自分なら手元に何を置くか…。
重いものなら取り出しやすいところに…、など考え始めると楽しい作業です。
<最後に…>
「ハード・グラフ」シリーズは、ガンダムの世界観を本物のように思わせる工夫が詰まっています。
特にAFVとの繋がりが強く、新しい展開がこれからも期待されます。
架空のものをいかに現実に置き換えるか、その楽しみがあります。
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