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特集　バラエティモデル

ULTRA Q！
　GOMESS (海洋堂 1/200),　PEGILA (BANDAI 1/350)
by 五六式(TYPE-56)



映画”シン・ウルトラマン”冒頭にも”ウルトラQ”のお話がさらっと出てきて，ゴメスもペギラも登場しました。今回は，一連のウルトラシリーズの原点である”ウルトラQ”で温故知新”してみました。


＜ゴメスについて＞


初期の肉食哺乳類で，ゴジラに角をはやして，装甲を施したような外形である(アーマード・ゴジラ？)・・・汗・・・。体温を一定に保つ能力はまだ獲得しておらず，地中で長い間休眠していた。

　第１話に登場。　身長10m　体重30000t


＜ペギラについて＞


　　核実験の放射線によりペンギンが変異した怪獣。・・・でも，顔はアザラシだよ・・・。冷凍光線を放射し，その際の温度低下による反重力現象で周囲に破壊をもたらす。

　第５話・第14話に登場。　身長40m　体重20000t


＜キットについて＞
・ゴメス


　主要部品を組んだ状態

　原詠人原型のソフビキット。８つの主要部品に爪や棘などの細かい部品をまとめたものが２つ付属している。1990年頃にリリースされたものだが，現在でも海洋堂高知オンラインストア(海洋堂のオンラインストアは複数あって品揃えがそれぞれ違っているので注意)にて(初版の価格の２倍だが，当時から30年経っているので適正価格だろう。)で入手可能。

　キットの表記は，1/200だが実際は，1/100スケール相当である。


・ペギラ

　組みかけで放置していたものを発掘。


　バンダイのインジェクションキットThe 特撮 CollectionのNo6で，当時の定価は，￥400。The 特撮 Collectionのキット群は，あたりはずれがあるが，ペギラは，あたりの部類だろう。上の写真には写っていないが，同スケールのF-86Fの部品も入っている。再販がほとんどなく，入手困難なのが残念。


＜製作＞
・ゴメス

　ソフビキットをいつもの手順で組みました。詳しくは，WEBMODELERSの2022年５月号のAV-X0の記事や拙BLOGの怪獣ソフビキット製作記事を参照してください。

https://www.webmodelers.com/202205GorokushikiZero.html

http://hdsed.sblo.jp/article/180778097.html

http://hdsed.sblo.jp/article/180778639.html



牙以外の細かい部品を接着した状態。サーフェイサーをかけてギャップや気泡を埋める所をチェックします。ギャップや気泡の処理をした後，下塗りをします。


・ペギラ


　発売時に一度作っていたのですが，小豆島に転勤していた間に展示していた模型店が閉店になってしまって行方知れずになりました。気を取り直してもう一度製作。キットの素組みでも良いのですが，下から見上げると口の中が空洞になっているのがよく分かるので口のところで頭部を切断し，エポキシパテで上顎と下顎の内側を作りました。完成後は，よく見えなくなるのでディテールはそこそこな感じで十分だと思います。



　口内を造形することで重心が上に移動してしまいます。それを補正するために足におもりを仕込みました。



金型からパーツを取り出しやすくするためにパーツの端にエッジが立つようになっています。普通に組むと右足のようになり，パーツの合わせ目がとがった形状になります。左足は，稜線を削り込んで修正しています。

     

　アザラシのような茶系の体色で，体表が雪や氷に覆われていると解釈。ビデオソフト(BD”総天然色ウルトラQ”)を観ながら地道につや消し白を塗り重ねていきました。これが，割と手間で，丸１日を費やしてしまいました。


＜完成＞

・ゴメス
     

　　記念すべきウルトラQ第１話に登場。身長がゴジラの1/5なのに体重が５割増しって・・・汗・・・。3000tの間違いじゃないの？←ゴジラ(初代は，身長50m　体重20000t)基準だと，寸法が1/5なら体積は1/125，密度が同じなら体重も1/125。20000÷125=160なのでゴメスの体重は，160t。同規模の体格を有するクジラが80～135t(地上では自重で潰れて死亡する)なのでこれでも重すぎかと・・・。

   




・ペギラ
     

　　ガラモンと同じく，ウルトラQに二度登場。半目の独特な表情は，怪獣造形の白眉と言えるでしょう。



　青いバックに素立ちのペギラ。例の”ぼくら”の表紙的な・・・。

　この角度から見るなら，口内を改造する価値はあると思います。

　身長40m　体重20000t・・・この体重とこの翼では，絶対飛べません。



　 フォトショップでモノクロの新聞調にしてみました。こうすると懐かしさもひとしお・・・。

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