5月に入るとCVW-5の飛行隊は次のクルーズへの訓練に励んだ。戦闘攻撃以降隊は青森県の三沢基地に展開し、天ヶ森訓練場での射爆訓練を行った。またフライオフが近づくと硫黄島や厚木でのFCLPが行われる。一方空母キティー・ホークも海上公試を終え、5月20日には横須賀に戻った。そして出港への準備を整った5月23日、キティー・ホークは随伴艦を伴い、西太平洋クルーズに向け須賀基地を出港、CVW-5もその後を追った。
Hawk/Fiveチームは6月6日にグアムのアプラ港に入港し、一時停泊の後直ぐにフィリピン海を経由し珊瑚海へと向かう。6月12日に珊瑚海に入ったHawk/Fiveチームは米太平洋軍とオーストラリア国防軍との共同主催による統合演習 “Talisman Saber 2005”に参加した。この演習は、米軍から11,000名、オーストラリアからは6,000名の将兵が参加するという大規模なもので、陸・海・空の米豪作戦部隊が統合作戦訓練を行い、2国間の防衛協力関係の発展と一層の強化を図る目的で実施され、強襲揚陸艦LHD-4”USS Boxer”艦上にオーストラリア陸軍のS-70A-9 ブラックホークが離発艦する光景なども見られた。
演習を終えたHawk/Fiveチームは7月3日にオーストラリアのシドニーへ寄港、6日間停泊し、補給や休養と共に、一般公開などの行事も開催された。キティー・ホークのシドニー寄港は2001年以来のことである。シドニー出航後は珊瑚海での訓練を行いながら、西太平洋へと移動し、7月22日にグアムのアプラ港に入港する。グアムでは第5空母攻撃群(CSG5)の司令官交代式やCVW-5の司令官交代式が行われた。(米海軍では2004年10月1日付で空母戦闘群(CBG: Carrier Battle Group)の呼称を空母攻撃群(CSG: Carrier Strike Group)に変更している。)
CVW-5司令官Joseph Aucoin大佐と後任となるDCAGのGary P. Mace大佐との交代式は、7月26日、アプラ港出港後の空母キティー・ホーク上をJoseph Aucoin大佐の座乗するVFA-102のF/A-18Fがフライオーバーするという形で執り行われた。
|